深層心理を読むひと(その4)


~雑色駅前将棋サロンホーム~

愛を読むひと/朗読者、私の感想です。(4)

ハンナ・シュミッツ、実際にはそのような文盲の女性がいて、それとハンナ・アーレント(ユダヤ人哲学者)のアイヒマン裁判をベースにした作品のように思う。
ハンナとミヒャエルの関係は創作だと思います。
シンドラーのリストも作中に出て来るが、それとクラフクの収容所は同じなのか?
プワシュフ強制収容所長アーモン・ゲート役がレイフ・ファインズなのも面白い。

映画(愛を読むひと)と原作(朗読者)の違いは良く言われます。
映画はアメリカ映画で、原作はドイツの本と言うことだと思います。両方とも、文盲の女性とナチ裁判と世代間の戦争責任が中心ですが、映画の方がナチ裁判に重心があるように思えます。
映画ではどうしても、ケイト・ウィンスレットの魅力を出さないといけなかったのでしょう。
それが、原作との大きな違いに思えます。原作はやはり、作者の幻想のふくらみで出来ています。

やはりどこかの批評で、二人でサイクリングに行ったとき、教会でハンナが涙するシーンがあった。これがおかしいと言う。確かにこの時点で、ハンナは自分の犯罪を意識していなかった。だから教会で涙したのは別の意味があるのでしょう。
深読みするところかどうかは、分かりません。

ハンナが文盲を隠すのは、ナチ犯罪もロマも孤独も関係ないと私は思う。
人の前から消えたい・・・・、他人を意識する気持ちの行動でしょうか?
他人がどう思おうと関係ない。それだけでも人生大分楽になるのに。

映画には無いが、旅先のホテルで、朝、ミヒャエルが手紙を残して出て行ったら、ハンナは血相を変えて怒ったシーンがある。それは多分、手紙に対する反応が分からなく、怒ることで話の内容を変えようとしたのだと思う。

原作ではハンナがアパートから出て行く日、プール(湖、日本的なプールではない)にミヒャエルに会いに(見に)行っている。

映画では、ミヒャエル(マイケル)がアウシュビッツに行っているが、原作では当時のポーランドは東圏で簡単にピザが下りず、近くのシュトルートホール(フランス)にある強制収容所に行っている。
その場面DVDのカット映像では、古いトラックにヒッチハイクしたが、そこでウクライナでのナチ犯罪の話を運転手がする。
「写真を見て~、上官が足をぶらぶらして~」その言葉にミヒャエルが、「上官とは貴方のことでしょう」と言った。意味が分からなかったが、写真を見て!?足をぶらぶら?あまりにも話しが細かくて笑った。違うかな?
その後、原作ではレストランに入る。そこで、義足の老人が四人の男たちにからかわれていた。ミヒャエルが「やめろよ!」と怒ったが、その義足の老人は平然としヒイヒイと笑っている。
この狂った老人は、ロマ?と思った。いや、ここはフランスだから元親衛隊?謎である。

映画ではミヒャエルが面会に行き、途中で会わないで引返すシーンがあるが、原作では、哲学者の父に相談し悩んだ末に会わないことを決めている。確かに映画では分かりずらいシーンのように思える。

ミヒャエルがハンナにテープを送ったのは33歳(ハンナ54歳)のとき(もしかしたら少し誤差があるかも知れません)から十年間、送り続けた。四年目に、ハンナから渾身の手紙をもらうが返事は出さなかった。
若い時もそうだったが、結局ミヒャエルは一方通行の恋をしていたにすぎない。恋をしたのが、たまたまハンナであっただけで、人として、ハンナを見てあげられなかったとも思える。それで良しとする関係も普通にあると思うが、ハンナは違っていた。
勿論恋愛はしていない。ミヒャエルのことは、遥か年下の友達である。

ミヒャエルがハンナと最後に出会うシーンは、映画では食堂ですが、原作では中庭です。
「大きくなったわね、坊や」これは両方にある、ハンナの気持ち(プライド)を表した言葉である。

日本とドイツは、いろいろな意味で比較されます。とりわけ戦争に関しては悪者扱いにされていました。
日本は、慰安婦問題やパールハーバーに対してとやかく言われますが、ドイツのそれはレベルが違います。一般的には60年代中ほどの、ナチ裁判辺りで世界的にも、「悪いのはナチスで、それも一部の指導者」と言う風潮も出て来ました。90年代に入り、共産主義が崩壊すると、スターリンの悪行も表に出て来ました。と同時に、戦争末期~戦後ドイツの悲惨な姿も見えて来ます。
そんな時代に生きたハンナ。「わたしのことはずっと、どっちみち誰にも理解してもらえないし、わたしが何者で、どうしてこうなってしまったかということも、誰も知らないんだという気がしていたの。誰にも理解されないから~」そんな言葉の裏には、運命に翻弄されたと言っているように思えます。

私の子供のころに母が言っていました。
「男は自分で道を開くことが出来るが、女は運命に左右される」母も他界していますが、1931年生まれでハンナとは九つ違いになります。
時代は変わりましたが、基本的な女性の気持ちを見たようにも感じました。

終わり。


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