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旅?いえ、仕事です。 その14 席主と元席主


快晴の秋空、土曜日の午前中である。仕事が一つ横浜で終わり、これから富士フイルム前駅?に向かう。
どこの駅?と調べてみると伊豆箱根鉄道大雄山線って、聞いたこと無い。
横浜から、とりあえず小田原に行くことにする。
普通だったらJR東海道本線で行くのだか、現場の時間が午後一時からで、四時間ある。早く行ってもしょうがないと思い。相鉄線で海老名方面から行くことにした。まあ、気分転換にも良いと思った。
海老名行き特急に乗る。車内はまばらで、余裕のある時間、私は読書でゆったりとする。
相鉄線の終点、海老名駅で乗り換える。ぞろぞろと小田急線小田原行きに人の流れが出来、ホームに出ると、何か懐かしい!?(そうでもないか?)将棋の文字が入った、Tシャツを着ている人を見た。
今は結構寒い、私でさえ長袖のYシャツの上に薄手の黒い上衣を着ている。少し早歩きで同じ車両に乗る。
黄色いTシャツの背中には、「厚木王将で将棋を指そうよ。」と書いてある。
厚木王将の席主?
物凄い違和感を感じ、悲しくなった。寒い土曜日の午前中、行楽客の人混みの車内、変わったTシャツを着た、長身で中年のおじさん。少し前の自分を見ているようだ。
乗客の多くは背中の文字は観えるが、関心は示さないと思う。それ以上に、寒いのに黄色いTシャツ一枚のおじさん。場違いな違和感を持つだろう。
次の新厚木駅で降りたから間違いない。席主だ。

サロンを始める前、現状を知りたく少し将棋センターを回ったことがある。厚木王将にも行った。その時、席主からいろいろ勉強になる話を頂いた。
確か私と同世代で、大学将棋部出身。当時でも、副業で家庭教師をしていると言っていた。経営の大変さをつくづく感じる、話であった。
でも今となっては、それで良いのだろうか?
席主の顔姿やTシャツの恰好だけで判断してはならない。厚木王将の現状は何も知らない。だから、余計なことは書くものではない。失礼にあたる。
ただ悲しくなり、泣きたい気持ちが身体を震えさせる。
私だって、続けられるものなら続けたい。いや、続けたかった。
過去形です。
御釈迦様のお言葉に、
~戦いにおいて、一人が千人に打ち勝つこともある。しかし、自己に打ち勝つ者こそ、もっとも偉大な勝利者である。~
私の中では、信じ、かなり響きのあるお言葉である。
誰も助けてくれない。自分に勝たなくては前に進むことなど出来ない。サロン経営は過去の時代ですが、必ず違った形で創りあげ、生き続けなければいけない。
負けたのではなく、道を迂回しただけ。あのままだと、そのまま歳と共に衰え取り返しがつかなくなる。何とか余力のあるうちに、出直さなければならなかった。
戦略的撤退とでも言ったところだ。

小田原駅で大雄山線に乗り換えて、それでも時間が早いので一つ先の終点、大雄山駅まで行ってみる。
観光地でもないが、いや温泉でもあるのかな?と思い、少しのんびりと川沿いを歩いてみる。二重三重と重なり合う山々、前の山は青く、後ろに行くほど白くかすんで見える。
川の流れもちょろちょろと、落ち着いている。人々は少ないし、焦った様子がどこにもない。
山の中のある都会、そんな感じがする。自然の中にいるが、ひと通り生活に不便さは感じられない。
良いところだなあと思うが、ただ仕事となると小田原まで行かないと、無いのかな?と思ったりもする。

夢として持つことはどうだろう。こんな何でもある田舎で、のんびりと暮らしたい。
夢は未来にあるもの?だけれども、サロンでの日々は何だったんだろう。過去に「ある夢」だったのか?
子供たちに将棋を教えていたのは、確かに理想の姿、私の昔の夢だった。
先ほど、サロンは過去形と書いたばっかし、・・・・夢が過去のものとしてある。不思議だ。
夢を果たしたはずだが、どう考えても上手くいったとは思えない。・・・・続けられなかった現実が、自分自身で失敗だと感じている。
他人はどう見ているか、それは関係ない。御釈迦様の教えに従えばそれで良い。
夢を果たした自分がいるが、何も喜べないし未来につながるものが見えない。
これで良いのか?良いはずがない。
じゃあどうする。新しく未来を見るしかないだろう。希望を持ち夢を切り開く。
それにはやはり、今の自分自身を立て直すしかない。心身ともに、それから技術もである。
それがやだったり、出来ないと思うなら、死んでしまえとなる。

自己に打ち勝つ者こそ、・・・・御釈迦様の教えに従えば、それで良い。

#厚木王将の席主を見かけたのは、かなりの確率の偶然である。
以前一度は会っているが、黄色い厚木王将のTシャツを着ていなければ分からなかった。それに時間帯もそうだが、相鉄線の海老名周りも時間に余裕があったから乗った。
こういう出来事は必ず意味がある。出会ったわけでは無いが、意味を分析する価値はあるとしたものだ。

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非公開コメント

まさに迂回だ!
俺もそう思う。
それと、その席主の人を見かけたのは俺も偶然ではないと思う。
昔、信頼おけるある人から、すべての事に偶然はないってよく聞いた。
全てのことに意味があると。
その席主の人を見かけたのも、長ちゃんに何かを思い起こさせるためなのか、何のためなのかは俺にも分からないけど、何かの意味絶対あるはず👍

ここで、あまり内容のこと書くとネタバレもあるので、私自身のコメントは控えさせて下さい。
とにかく、コメントメール有り難う。
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長澤忠男

Author:長澤忠男
人は「私はこういう人間だ」と自分で考えるその通りのものになります。
それと異なったものになることはない。

御釈迦様の御言葉より

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