FC2ブログ

占い考 2


占い最大の強敵は、結果である。
ただ、二つの道があり、一方の方に行ったら他の道の結果は分かりません。人生もここまで長くなると、分からないまでも、正しいか正しくないか程度は想像出来ます。
私が二十歳位の頃、渋谷の占いの館(ここは直ぐに無くなった)に行ったことがある。
このお店は占星術で、コンピュータでホロスコープを作り、それを元に診断する、今でもあるシンプルな方法だった。
その頃私は役者志望で、養成所に通っていた。将来を聞いてみた。当時は下北沢に見られる、アマチュア劇団の盛んな時期でもあった。
自分としては(ハッキリ言って演技は芋か大根です)売れなくてもいいから、役者として続けられるかどうか、そこが知りたかった。

結構若い女性の占い師、と言うよりもアルバイトのようだった。
「好きなことでも辞めた方が良いです。派手な世界は向いていません。続けられない原因は、金銭的な困窮にあります」とハッキリと言われた。それは正しかったと思う。
売れる売れない、それは続けられるか続けられないか、と同じでもある。しかし、お金に困窮していても続けている人はいる。
三文役者も売れないミュージシャンと同じで、芸術を極めたい、何となく一つのステータスみたいな生き方があった。いわゆるカッコイイ生き方である。
憧れと現実は違います。私には、役者としての夢だけでは生きることは出来なかった。
「どうしても続けたいです。何とかならないものですか?」と聞くと、「子供に関係した仕事(演劇)なら、続けられるかも、いや、やはり金銭な問題が、どうだか分かりません」若い女性アルバイトは、ホロスコープを見ながら答えた。
アルバイトで食いつなぎながら役者を続ける。普通ではあるが私には、二つのことに集中することが出来なかった。
演劇と仕事を一つにしたかった。趣味は将棋(将棋では生活出来ないと思っていた)で十分だった。

昭和の時代は、児童劇が結構盛んな時代でもあった。裏方ならそこそこの収入もあったし、募集も多かった。
そして劇団木馬座に営業として入ったのが始まりだった。トータルで十年以上は、劇団で生活していたと思う。生活は苦しいが(今でも同じだが)充実はしていた。
役者でアマチュア劇団、舞台に固執していたら、それこそ続かなかったと思う。
二十歳の頃、占いの結果は人生の方向性を、さほど道草しなくて済んだと思えます。
当たる当たらない、では無くて信じるか信じないか、でもあるのだと思います。それは、役者を続けるか続けないかの問いであって、他の道はいくつもあったと思います。

話は飛びます。将棋サロンを始める前にも何人かの占い師に対面で、商売は成功しますか?お店は出した方が良いのか?辞めた方が良いのか?聞いています。
どの占い師も答えは同じで、お店は出すべきだと言われ、辞めた方が良いと言った人はいませんでした。
曲りなりにも六年続いて、多くの素晴らしい出会いを頂きました。閉店を失敗と捉える考え方もあるでしょうが、私自身は勉強させて頂いた、気持ちの方が強くあります。
五十を境に始めたことです。もし会社員のままだったら、金銭的に余裕はありますが、自身を「考える」ことはしませんでした。他人の言いなりに成り、社会の小さな歯車として生きていたでしょう。
やはり私レベルの人間では、なかなか社会に背いた生き方の出来る力量はありません。それでも挑戦することで、方向性を変えたと思います。
答えは六十代七十代に成り、振り返ることが出来て初めて、あの時の判断は正しかったのか?正しくなかったのか?分かることだと思います。今は、まだ分からない状態です。
と同時に、恋愛のことも聞いてみました。やはり皆、恋愛結婚は近いと同じく答えます。私の身なりや年恰好を見れば、おおよその答えだと思います。
占い師にはいろいろジャンルはありますが、答えは近いものでした。三カ月先のこと、将来はポジティブに、それが普通の商売としての占いだったと思います。

またさかのぼること十数年、三十代半ばの頃に、対面占いで相談したことがありました。四十代半ばの女性占い師でタロットでした。
内容は、一つは対人関係の男性、もう一つは恋愛面での女性でした。結果は、二つとも自分には良い結果だったと思います。
男性の方は、相手すら覚えていません。思い返すことも出来ないほど、単純なことで悩んでいたんだと思います。
女性の方は声も掛けたことないほど、距離のある人でした。男性の多い職場でマドンナ的なところもある女性です。自分は論外だと思っていたし、小さな憧れだけを持つ程度でした。
そして女性には決まった男性がいない?かも知れない。あれ!?と思う行動も何度かありまして、もしかしたらと思いの、対面占いでした。
普通だったら、男だったらと思いますが、三十代半ばで当時は若い人も多い職場だったせいか、自分には自信がありませんでした。
「相手の女性もあなたのこと見ています。もしかしたらこれが最後のチャンスになるかも知れません」と言われました。
最後まで声を掛けることはありませんでした。恋愛は複合的なことで、それだけに集中することが出来ませんでした。

二十歳の頃の占いと、三十代半ばの占い。この二人の女性は、朧気ではあるが何か見えるものはあるのだろうと、私は感じました。
占いとは、当たる当たらないではなく、未来を映像的に感じられるものらしい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

長澤忠男

Author:長澤忠男
人は「私はこういう人間だ」と自分で考えるその通りのものになります。
それと異なったものになることはない。

御釈迦様の御言葉より

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
557位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
オリジナル小説
73位
アクセスランキングを見る>>
FC2カウンター
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア