児童劇と富士山と青春!(その31)


~雑色駅前将棋サロンホーム~

ー緞帳が上がる、その瞬間!ー (その2)

ロビーの事務所横にある時計を見ると、十二時になろうとしていた。まだ、お客が来るには少し早い感じもする。都心にある会館ならお客の出足も早いが、ここは地方の会館なのか、お昼を済ましてから来るのだろう。
まだ、開演まで二時間ある。
長岡はトランシーバーで浦部を呼び、舞台の進行状況を尋ねた。
「あ~長岡か、しんどいけど何とかなりそうだ。今、明かり合わせに入っている。舞台が使えない状態だが、それが終われば転換稽古に入る。僕は綱元にいる。・・・・、それ!第二バトンアップだ。よいしょと。・・・・何か用か?」
「皆の弁当来ているんだか、どうするよ」
「昼飯か。・・・・あと三十分くらいかな、そしたら楽屋に持って来てくれ。そ~れと!・・・・次は第三バトンだ」
浦部は、突然大きな声で、
「そのパネルは一人で動かしたら駄目だよ!倒れるぞ。・・・・十五尺パネルは必ず二人ね。分かった!」と怒鳴った。
長岡には、「本当に素人ばかりで心配だよ。もう一度、しっかりミーティングやらないと駄目だな・・・・長岡、本番中もし僕が倒れたら後は任せるぞ」と冗談を言う余裕もあった。
ロビーには、そろそろお客が集まり出していた。小さな男の子が走り回っていたり、雑談などが聞こえて来たりと賑やかになってきた。
津田さんが、ロビーの混み具合を見て、
「十二時三十分よ。チケットだけでも売ったら?」と言うと長岡は頷いた。
そしてロビーのお客に向かって、
「今から、座席券を持っていない方に販売致します。入場はもう暫くお待ち下さい。割引券お持ちの方と、当日券お求めのお方だけ、受付にお並び下さい」
と言うと、思い思いのお客が受付に並び始めた。津田も長岡のフォローにと隣に座り、対応にあたる。
開演一時間前の午後一時には、広いロビーに入場を待つお客でいっぱいになった。
長岡は、「ロビーはいっぱいだ。そろそろ客席を開場したいが、まだか無理か?」と浦部にトランシーバーで伝えた。
「もう少しだ。もう少しで照明も終わる、あと十分待ってくれ・・・・緞帳下りたら、こちらから連絡する」
「分かった。出来るだけ早くしてくれ」
ロビーが段々と混み合い、外にも人が増えて行く状況に、長岡は心配になった。
照明の明かり合わせは、サス、SS、ローホリ、フロントと進み、最後にシーリングを合わせて終わった。
「浦部さ~ん。照明終わりました~。遅れてすみませ~ん」と照明係の技師は、下手袖奥の浦部に向かって叫んだ。
仕込み作業は全て終了した。
「小屋付さんOKです。緞帳お願い致します」と浦部は指示した。緞帳が下りるのを舞台中から見届けて、山本に「客入れOK」と伝えた。白雪姫のテーマ曲が会場全体に小さな音楽で流れ出す。
お客は、大ホールの前に三百人以上膨れ上がっていた。
「半券切りますので、親御様が券をまとめて持っていて下さ~い。半券切りま~す」
津田は雑然とした中、声を張り上げた。何回大きな声で叫んでも、なかなか全体には伝わらない。
長岡がチラッと時計を見ると一時三十分になっていた。
白雪姫のテーマ曲が流れる客席は、徐々にお客が入って騒がしくなる。布切れ一枚向こうの、緞帳の下りた舞台中にも聞こえてくる。
舞台では、転換稽古や場ミリ、役者の動きや位置関係の練習に集中していた。広い舞台は、役者とお客との主観や距離感覚を合わせるのが難しい。
開演十分前になると、何とか窓口も捌けて余裕も出て来た。会場は八割ほどのお客で埋まっていた。
浦部は下手袖にあるモニターで客席を見回し、
「これだけ広い会場で二階までいっぱいだよ。長岡もなかなかやるなアハハハハ」
と独り言を言って、
「なんだか、もう疲れたよ~。あと緊張感で体がだるいよ。今にも倒れそうだ」
と近くにいる、PA(音響)でスタンバイを待つ山本に声を掛けた。
「僕もだるいです。出来れば誰かに代わってもらいたいですね」
と山本は時計を見て、
「そろそろ時間ですね。五分前です」
浦部はニッコリ笑い、小さく頷いて、下手袖横にある赤いボタンを見た。
トランシーバーをフル状態にした。
「それじゃ、一ベル鳴らします。役者さん板付きお願い致します。照明さん作業灯お願い致します」
舞台では、スタッフの動きに緊張感が走る。上手袖には、小人の衣装でスタンバイを待つ聖闘士4の姿も見える。
浦部は、「行くぞ。山本」と言い、赤いボタンを押した。
会場は静けさの中、リリリリリリリリッと一ベルが鳴った。

続く。


~初心者(大人)女性子供将棋教室~

2017年季節は秋、心身とも充実した季節になります。
この時期こそ、新しいことにチャレンジしてみませんか?

頭のスポーツに適した環境ではないかと思います。
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将棋という歴史あるゲームを覚えて、知力や頭の回転力を育ててはどうでしょうか?

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親御様も無料見学出来ます!!
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お問い合わせ 03-3737-0588

~今日の一言~

将棋でも受験でも、本番の緊張感は、準備が出来てこそ味わえるものです。
結果とは別に、怠け者には関係の無い心の感覚かも知れません。

児童劇と富士山と青春!(その30)


~雑色駅前将棋サロンホーム~

ー緞帳が上がる、その瞬間!ー

浦部を助手席に乗せて、日吉の倉庫をトラックが出発したのは、まだ日の上がらない朝の五時過ぎのことである。闇の中、薄く乾いた空気が微かに広がり、トラックは誰も走らない国道を、我がもの顔して走って行く。春の朝は、都会の中でも緑の匂が強く、人間以外の動物の動きも活発になり、鳥や犬猫たちの鳴き声も弾んでいる。少し時間が経つと、真っ暗な視界が少しずつ白く広がり、街灯が消えて行くのが分かる。中央高速に乗るころには、青空が大きく広がり、東からオレンジ色に輝く朝日が少しずつ昇り始め、西の山々を鮮やかに写し出している。
高速道路を、トラックは百キロ以上のスピードで気持ち良く走り抜けて行く。
甲府ICを下りると、畑の広がる甲府市の街並みに入った。荒川を渡ると直ぐに県民文化ホールが見えてくる。
駐車場から会館裏手に回り、バックで搬入口前に着けた。長岡と浦部は、皆が集まるまで時間があるので、ひと眠りすることにした。
暫くすると、助手席の窓から中を覗く女の子の姿が見えた。
「あれ、誰だ?」長岡が目を覚ますと、浦部が、「仲田だ。山本たち来たんだ」と言って起き上がった。駐車場の方を見ると、タウンエースとコースターが並んで止まっている。その周りには、揃いの劇団やまびことロゴの入ったジャンバーを着た皆が集まっていた。国分寺から今回の公演に参加する、芸術劇場の研究生たちも来ている。
長岡はトラックを下りて簡単な挨拶をすませ、皆を見回した。舞台監督の浦部、音響の山本、それ以外のスタッフと小人四人以外役者全員が芸術劇場の人たちである。
皆は何となく落ち着きがない。やまびこのメンバーもそうだが芸術劇場のメンバーも、経験の無い人たちが多いせいかも知れない。
その時、搬入口の中から、鍵の開ける音がカチャカチャ聞こえた。
長岡が、「浦部時間だ!開くぞ」と言うと、搬入口を背にしていた浦部は振り向いた。
握り拳が震えているのが見えた。
浦部にとっての本番はこの舞台にある。立体の小屋からパネル類、ドロップ(間口十間の大きな布で出来た背景)、ぬいぐるみ、小道具と、全て自分で作り直した作品が使われる。それが今日と明日の二回だけ、二カ月間ほとんど休み無く、ギャラも無く、作った芸術である。
搬入口の開き扉が内側に、大きく折れるように広がる。光線のような陽射しが、闇の中をふわっと包むように、外と中の空間が一体となった。
扉の中から、会館小屋付きと言われる舞台のプロたちが五、六人出て来て、「どうぞ、時間です」と告げた。
浦部はトラックの運転席に乗り込み、バックで搬入口の奥までピタリと着ける。搬入を皆に任せ、会館専属の小屋付き技師たちと、打ち合わせのために裏から舞台を見回した。舞台から客席が広がる。広い、そして大きい。
浦部自身、この舞台は初めてではないのだが、自分がスタッフとして来るのではなく、舞台監督としての自分は、天と地ほどの違いがあった。
振るえる感情を抑えて、冷静に務める。
皆は、トラックから荷物を中に運び込む。アンプにミキサー、MDとコード箱、照明関係は会館の備品を使う。小道具と衣装箱は、縦横一間二間の木箱で十数個ある。ズラ(人形の頭、お面)は、布袋でやはり二十近くはある。これら道具類は女の子たちが担当している。音響機材は下手袖、後は楽屋前に運ぶ。
しかし、皆要領が分からないのか右往左往している。それを見た長岡は、打ち合わせをしている浦部に声を掛け、荷物仕分けを先にするように促した。
浦部はおどおどしながらも、皆の前で、
「まず女の子たちは、小道具と衣装とズラを直ぐに使える状態(分かりやすく)にしておいて。一人が二役三役やる人もいるから間違いないようにして下さい。音響のセッティングは大丈夫だね。照明は、小屋付きさんと動いて下さい。え~と、後は野郎が多いから。・・・・長岡は?」
「十一時ごろまでなら動けるよ」
「それじゃ、野郎は大道具の組み立てとドロップの取付けですね」
浦部は丸っこい体で、下手袖の綱元から上手奥に作る小人の小屋まで、広い舞台をコマネズミのように動いている。
津田はロビーで販売する物品やプログラムを、搬入口から長い廊下を何往復も運び、即席の売り場も作った。長岡は、舞台の方がある程度落ち着いて来たので、ロビーに出て来て窓口を作り、座席券の整理を始めた。
舞台では、照明の明かり合わせが最後まで続く。
明かり合わせは、サスバトン(照明機材)を下ろして手動で行う作業である。サスバトンが下りている間は舞台が使えないので、パネルや道具類、または役者の場ミリやリハーサルが出来ない。
開演は二時だが、一時間前には緞帳を下ろさなければならない。それまでには間に合いそうにもなかった。
転換稽古が出来ないので、浦部は役者と大道具スタッフを集め、各自台本を見ながらイメージトレーニングしておくように言った。
浦部はサスバトンが上がるのをジッと耐えながら待ち、時計を見た。少しでも時間が出来れば稽古するつもりである。それまで照明作業が終わるのを見ながら、本番中の事を考えていた。

続く。


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~今日の一言~

空間認知力ですか?なるほどですな。
棋力上達に当てはまりますね。

児童劇と富士山と青春!(その29)


~雑色駅前将棋サロンホーム~

ー現実の中にある奇跡ー その6

長岡はムッとして、
「してないよ。今、電話してもうるさがられるだけだ。・・・・明日の最後に、結果を聞くために電話する」
「それまで結果は分からないままだ」
落ち込む浦部に、
「お前だって今朝言っただろう。この作業が終わらなければ、本番は来ないと・・・・何のために俺が甲府に行けなくて、今頃、こんなところで作業しなくてはならないんだ!」
浦部は、小道具の后の杖を確認する振りをして、ごまかした。
甲府市のイベントも二日目の終盤に差し掛かった。山梨放送の生中継も、用意万端である。
特設会場にはあふれんばかりの人が集まり、商店街の歩道にも、行き来が出来ないほど込み合っている。
津田は関係者席から客席を見回して、商工会の人に、「凄い人ですね。新年の初詣みたいですね」と声を弾ませた。
ざわめきの中、オープニング曲プリティ・ウーマンが流れると、特設会場は一気に盛り上がった。聖闘士4が出て来ると、お客の声援で舞台近くにいる、津田にも曲が聞こえないほどであった。
ローカルとはいえ、イベントは大成功に終わった。
聖闘士4の人気も捨てたものではない。内情を知る津田には、皆には悪いがそう感じてしまった。
日吉の倉庫では、四トントラックへの荷積みも何とか終わり、全てのチェックを済ませた。明日午前五時の出発に間に合う状態になると、長岡はトラックの荷台でロープを縛りながら、横で荷物のチェック表に目を通している浦部に、大きな声で、
「本当に大丈夫だろうな~、忘れ物なんかあったら、ただじゃ済まないぞ。太引き縛り直すの大変なんだぞ」
「大丈夫だ。忘れ物はない・・・・と思う。もしあったら、また縛り直せばいい」
「その時は、お前が縛り直せよ」
「僕は明日があるからなあ~、あまり体力使いたくないなあ~」
その時リリリリリンと、事務所の電話が鳴った。
二人はドキッとして、長岡が電話に出た。
「ハイ、倉庫の長岡です」
「お疲れ様~、津田です。今、終わったわ」
「イ、イベントどうでした?ひと、集まりました?」
長岡は、焦って結果を聞いた。浦部も心配そうに、たたずんでいる。
「心配しなくて大丈夫よ、大成功。凄かったわ」
長岡は浦部にVサインを出すと、浦部は大きくため息をして、「良かったあ~」と言って、座り込んだ。
「イベントの様子は、山梨放送さんがビデオに撮ってあるから、後日ね。・・・・とにかく凄い人気。アイドルのコンサートみたいよ。それからプレイガイドも順調に捌けていたわ。後は当日ね」
「本当にありがとうございます。・・・・今夜はホテルでゆっくりして下さい」
「そうそう、これから商工会さんの招待で、フランス料理食べに行くのよ」
「え、皆も、山本も?」
「そうよ。長岡さん残念ねえ、来れなくて・・・・。浦ちゃんを憎んでね」
「そうですか、分かりました。浦部を憎みます。でも、ホッとしました」
「それじゃ、明日は九時に搬入口よね」
「本当に、ご迷惑をおかけしました。九時前には浦部と四トントラックで行きますから・・・・。フランス料理、楽しんで下さい」と言って電話を切った。
長岡は受話器を置くと、浦部は、
「僕を憎むって何?いったい何何」
としつこく聞いてきた。
「これからフランス料理食べに行くんだってサ・・・・。俺たちもコンビニで、高級そうな焼肉弁当でも買って、食おうぜ。明日は早いし、寝るのが勝ちだ」
ところが二人は、嬉しさと感動、そして本番前の緊張感であまり眠れなかった。
「ながおか~、バトン~上げて、人形さけて~」
浦部の寝言である。

続く。


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~今日の一言~

失敗の始まりは、勘違いです。ならば正す気づきは大切です。
そして過去の失敗は、今でも未来でもありません。
勿論恥じることなど、あるはずがないのです。
自信を持つとは、そういうことだと思います。

児童劇と富士山と青春!(その28)


~雑色駅前将棋サロンホーム~

ー現実の中にある奇跡ー その5

舞台ではインタビューが始まった。
「お疲れ様です。二曲踊りましたが、動きが凄いですね。速くて、観ている方が目が回ります」
司会者が聖闘士4(山野)にマイクを向けた。
山野は、息を切らせながらも、
「ありがとうございます。私たち、体が小さいので、スピードでカバーするしかありません」
「ダンスも素晴らしいけど、皆さん劇団やまびこの役者さんですから、芝居の方も面白い舞台を期待して良いですか?」
「う~ん、頑張ります。・・・・あさって観に来て下さい」
「そうですね。あさって土曜日には、県民文化ホールで午後二時より、白雪姫と七人の小人の公演です。皆さんは小人役だと聞いています」
「ええ、この日のために、私たちは二カ月間も稽古を重ねて頑張って来ました。ぬいぐるみ劇は初めてですけど、私たちは子供が大好きです。だからこそ、ぬいぐるみ劇をもっとメジャーな演劇にしたいと思います。どうか皆さん観に来て下さい」
「ありがとうございます。聖闘士4の皆さんでした。次は子供向けの曲で、ちびまる子ちゃんのナンバーから踊るポンポコリンです」
客席からは大きな拍手が沸いた。
この後、聖闘士4のオリジナルダンスを二曲、最後はイッツ・トゥー・リアル/ベリンダ・カーライルで一部を締めた。
客席には七割近くのお客も集まって来た。やはり子供連れの親子が多く、中には聖闘士4を観に来たのか、中高生もかなりいる。
第二部は、プレ白雪姫がテーマ曲と共に始まった。会場がざわめきだすと、小人たちが客席の後方から姿を現す。舞台ではいきなり芝居が始まり、白雪姫とお后が登場する。あの、林檎を食べるシーンだ。七人の小人たちは舞台で芝居に入ったり、客席の中で子供と遊んだり、とても自由奔放な動きを見せる。
白雪姫が林檎を食べようとすると、客席から「食べるなー」とか「死んじゃうよ~」などの喚声が沸いた。芝居ではないイベント独特の雰囲気がある。白雪姫が倒れるところで芝居は終わり本番に期待をつなげる。
小人たちは心配して、王子様を探しに舞台を下りて客席の中に行き、子供たちに王子様のいる場所を聞いて回る。いつの間に小人たちは割引券を配りに歩道に出て、道行く人たちを驚かせたり喜ばしたりと、商店街の人気者になった。
プレハブ建ての中にある時計を覗くと、コチコチと三時を回っていた。
倉庫にいる二人は、淡々と作業を進めていた。プレハブ建てを直角に、見えない位置に二人はいる。
浦部は、后の部屋中の小道具を作りながら長岡に注文を付けた。
「長岡、色は何でもいいけど、小人の小屋は明るく、お后の部屋は薄暗くしてよ。角は丁寧にね。・・・・三時過ぎたな、二回目が始まったか?」
「!?」
長岡は、色付け作業はしていない。二つに割れる小屋の一つを倒して、キャスターを付けている。
それは午前中の作業で、試しに終わった話をする。
「色?先に屋根直さないのか?」
「屋根は最後だよ。中とのバランスが悪いと汚くなるからね。・・・・先に色を決めたい。二回目が始まったね」
「分かった。キャスター付け終わったらな。・・・・イベントの事は心配するな」
浦部の気持ちは上の空だ。
「お后の鏡は仕掛けが難しいけど、上手くできれば効果抜群だ。・・・・津田さんに電話するのか?」
長岡は、半分の小屋を起こして、
「キャスターの付き具合試すぞ、手を貸せ浦部」
「おう」
浦部は、后の部屋から出て来た。
二人で小屋を回転させた。
「上手い上手い。これなら暗転の中でも素早く転換できるよ。津田さんに電話した?」
「それじゃ、もう一つにもキャスターを」
「津田さんに電話?」
「あのなあ~、うらべ」
「・・・・電話?」

続く。


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~今日の一言~

USB一つ付け忘れただけでも右往左往、時間と浪費のむだ使い。
しかし小さな気づきは、大きな失敗を回避できることもある。

児童劇と富士山と青春!(その27)


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ー現実の中にある奇跡ー その4

応接室に入りソファーに座ると、銀色に輝く富士山の額縁が目に入った。
「津田さん。先日、この富士山と同じ光景観ました。銀色に輝く富士山・・・・」
「へえ~本当。それはラッキーね」
「局長も、この光景を撮るために何回も富士の麓に行かれたのでは?」
津田は目を細めて、富士山の画像を眺めた。
「違うのよ。局長に写真の趣味はないわ。別に富士山が好きな訳でもないのよ。・・・・でも、今度の公演成功するかもね。・・・・芸術劇場も二十年になるけれど、決して楽してここまで大きくなった訳じゃないわ。十年目くらいまでは本当に大変だったそうよ。今考えると、とても信じられないことだけど。・・・・その頃局長は西日本担当の営業だったの。出張が多く、国分寺に帰って来るときは、いつも東名高速から河口湖を周り、中央高速に乗って帰って来てたのよアハハハハ~、遠回りね。富士山が好きなわけじゃないけれど、信じたかったのよ。日本一の山を・・・・。まあ、日本人なら誰でも思うことだけど。そして十年目で初めて観た光景が、銀色に輝く富士山だったの。たまたま持っていたカメラで撮った光景がこの写真だった・・・・。その後の芸術劇場の発展ぶりは、長岡さんも知っているでしょう」
長岡は真摯に話を聞いていた。
「だから、この富士山は芸術劇場の七福神だと、皆言っているわ」
長岡は、心持ち視線を下げて、
「自分は今回、随分苦労していると思っているけれど、たかだか二カ月にも満たないことだった。十年かあ~、十年は長いですね。だから僕があれほど焦っていた時も、津田さんは冷静に判断できるのですね」
「う~ん、それとこれとは違うけど、仕事だから。プロとアマチュアの違いかしらハハハハ」
「プロとアマチュアですか?意外と厳しいなあ~」
「ハハハハ冗談よ冗談。打ち合わせ、始めましょう」
翌日、甲府駅からつながる商店街、中ほどにイベント広場があり、小さなステージが作られた。
「劇団やまびこ所属聖闘士4ステージ+白雪姫と七人の小人三月十九日(土)県民文化ホール公演プレステージ」と大きな看板が掲げられた。客席は折りたたみ椅子で百席くらいだが、立ち見の余裕があり、三百人は観覧出来るように設置してある。勿論無料だ。
山本が運転する浦部のハイエースで、津田と聖闘士4のメンバーは、三時間前の午前十時に到着した。役者は控室に行った。山本は音響機材の設置、津田は迎えてくれた商工会の人たちに挨拶を済ませると、打ち合わせに入った。
「晴れませんでしたが、雨の心配はなさそうなので安心しました」
「今日、明日は降りませんよ、大丈夫です。・・・・それで明日の三回目、五時からの部に山梨放送局が紹介番組の一つにと、五分間の生放送、したいと申し出ています。宜しいでしょうか?前日だし、効果あるCMになりますよ」と教えてくれた。
「それは嬉しいことです。ぜひお願い致します」津田は即答した。
日吉の倉庫では、朝の六時まで作業して、その後プレハブ建ての中で仮眠していた二人。
「浦部、今何時だ?」
「ん。え~とえ~と、十二時だな」
「そろそろ始めなくていいのか?」
「そうだな、そろそろ始めるとするか・・・・。一回目は一時からだっけ、イベント。大丈夫かなあ~、みんな」
「大丈夫だよ。何にも難しいことはないよ。津田さんや山野さんいるし、皆そのために稽古してきたんだから」
「そうだね・・・・、皆プロだもの。僕らは僕らの仕事すればいい訳だ」
一時が近づくと、甲府のイベント会場では、そろそろ一回目のステージが始まろうとしていた。
津田は関係者専用の席に、商工会の人たちと並んで座っている。客席を見回すと、子供を連れた親子が三組と、小学生三、四年くらいの女の子三人の九人しかいない。商店街の歩道もまばらで、観るという雰囲気はなかった。
津田が心配そうな顔していると、隣に座る商工会の人は、
「まあ、一回目は時間も時間ですから。無料ですし、始まれば直ぐに人は集まりますよ。いつもそうなんです」と言った。
曇り空の中、赤い作業灯が上から四台と下から六台、舞台を照らしているが効果は薄い。少し暗い感じのする中で、山本は司会者に、「それじゃ、お願いします」と言われ、MDのスタートを押した。その声は津田にも聞こえた。
オープニングは、プリティウーマン/ロイ・オービソンで始まった。リズミカルな曲と共に聖闘士4が、白を基調とした爽やかな衣装で登場した。軽やかな動きにスピードもあり、曲に乗りながら盛り上げる。さすがプロの動きだ。一曲目が終わり、二局目も同じような女性シンガーのポップスで、ヘブン・イズ・ア・プレイス・オン・アース/ベリンダ・カーライル。この曲とダンスはCMにも使われている。観ている人も、何となく馴染みのあるノリで観ている。二曲が終わるとパラパラと拍手が聞こえた。客席も三十人ほどに増えている。歩道にも十人くらいの人たちが立ち止まって観ている。
津田には、山本君や慶子たちの緊張感もひしひしと感じ取れた。
そういえばイベントとはいえ、このメンバーでの初舞台である。一般の人たちの視線や感情なども気になるところだと思う。
そういったことが人を成長させ、演技(芸術)を向上させるものだと知っていた。

続く。


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本当に私は、パソコン音痴だ!


児童劇と富士山と青春!(その26)


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ー現実の中にある奇跡ー その3

芸術劇場の稽古場では、イベント用に聖闘士4オリジナルダンスを幾つか創り、人前で何か見せる準備をしていた。
長岡は、劇団とは別に四人を売り出す事も考えていた。イメージCMから、その方向性を強く感じとった。ただ、聖闘士4の四人はアイドルは無理だ。小柄でプロポーションは普通だが、顔は人並みで歌が歌える訳ではない。ダンスが売りだが平均年齢も若くない。四人を売るには、ダンスの美しさ、迫力、柔らかさなどである。「人前で魅せる」プロのオリジナルダンスは絶対必要で、それしか考えられなかった。
長岡は自分の仕事が一息ついたので、日吉の倉庫に行き、浦部の手伝いをすることにした。
「営業の方は大丈夫か?」
「することは全てした。後は十七、十八日のイベントまで何もない。もう矢は放たれた。どんな結果になってもしょうがない。それよりお前の手伝いをして、少しでも早く仕上げた方が安心だからね」
浦部は軽く頷いた。長岡はパネル作りなど、大道具の作業を手伝った。夕方になると、山本や聖闘士4も日吉に来て、いつも通りの作業を始めた。
そして一週間が経ち、十六日のイベント前日。稽古前、浦部は長岡に、
「明日、どうしてもイベントに行かなくてはいけないのか?」
と深刻な表情を浮かべて問いかけた。
「俺か?・・・・商工会との打ち合わせとか、プレイガイドの残金整理やお金の問題もある。勿論、イベントの立ち合いが一番だが・・・・何か用事でもあるのか?」
「それが・・・・。昨日、旧白雪姫のビデオ見ていたら、小人の小屋が捌ける場面が無かったんだ。いや、自分の記憶では、お后の部屋は四間幅ドロップだったが、実際に僕がいた頃そうだった。その後変わった?いや、分からない」
「しかし制作は、浦部がいた頃と変わらないと聞いていた。違うのか?」
「いや、ところが道具がごちゃごちゃになって、初めの頃は焦っていたのか、小人の小屋の寸法が間違っていて分からなくなった」
「何言っているのか分からない!もっと分かりやすく説明しろ!」
「小人の小屋とお后の部屋を中割れ式に作らないと、公演中転換が間に合わないんだ」
「それでも分からん。・・・・今の小人の小屋を直すのに時間が無いから、手伝えと言っているのか?」
「正解!理解早いよ。長ちゃん」
浦部は、笑顔を見せて一回手を叩いた。
「違う!俺が聞いているのは、なぜ、今頃になるまで気づかなかった。こ、と、だ」
長岡は、浦部の頬を両手で抓りながら、奥歯に力を入れた。
「だからビデオを見ていて、お后の部屋が立体だったことと、ドロップだと小人小屋が隠れないことで・・・・。いて、ててて、離して~」
「バカ!今頃ビデオで確認するな!」
「ごめんなさ~い」
「今夜から倉庫に行かないと間に合わないのか?」
両方の頬を抓られながら、浦部は頷いた。
「それじゃ、津田さんに相談してくるからここで待っとれ。ぼけ!」
長岡は走って四階に行った。事務所では津田さん以外にも芸術劇場の人が何人かいて、雑談していた。
津田は長岡の深刻な表情を見て、「どうしたの?」と尋ねた。
「お願いがありまして来ました」
「あなたが話す事は、いつもお願いばかりでしょう」
津田は笑った。
「ええ、言いずらいのですが、明日のイベント、私の代わりにお願い出来ませんか・・・・」
「え?土日(本番)は休みだから行くけれど、イベントは木金でしょう」
「そうですよね。少し甘えすぎますよね」
「あなたは倉庫の仕事?」
長岡は頷いた。
「いえ、すみません。結構です」
「違うのよ。私は、劇団やまびこの事は全て任されているし、劇団やまびこにとって大事な仕事なら行くわよ。・・・・隣の応接室で打ち合わせしましょう」
津田はデスクの引き出しからノートを取り出して、隣の部屋に行った。

続く。


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最近疲れやすいのは、歳と夏バテが原因だと思っていたが、どうも肝臓疲労に問題があるらしい。

児童劇と富士山と青春!(その25)


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ー現実の中にある奇跡ー その2

山野から一番得意とする曲を踊る。山野は、やはりディスコ調のダンスだ。島田は、アップテンポのヒップホップとでもいうのか?何か新しいダンスを見せてくれた。木村は逆にバラードで、スローなダンス。指の先まで神経の通った難しそうな動きだ。どれも素人の動きではないが、決め手がなく何か物足りない。
最後の仲田は山本のMDに無い曲で、自分の持っているテープを渡した。流れる曲は、”西から上ったお日様は、東~へ、沈~む~”バ、バカボンの主題歌だ。曲が流れ出した途端に稽古場は笑いの渦に包み込まれた。曲も可笑しいが、仲田の動きがコミカルで面白い。皆は仲田の演技に笑いながらも、バカボンパパやおまわりさんレレレのおじさん、動きのリアルさやセンスに関心してしまう。
大爆笑の中、曲は終わった。長岡は笑いながら、
「仲田は真剣だよね」と声をかけた。
仲田は肩で息をし、唾を飲み込み、
「当り前よ。これは秘密兵器よ。何日も振りを考えたのよ」と真面目な顔で答えた。
長岡は、どうしても他の三人に決め手がないと思い、軽い気持ちで、
「仲田の天才バカボンを何とか生かそう」と提案する。
稽古場は一瞬、音が消えた。突然仲田が飛び上がって、「やった!わーいわーい」と大喜びする。皆は長岡を愕然として見た。山野が冗談だと思い、
「嘘でしょう、長岡さん。こんなの出来ないよ」と怒りを表す。
長岡は、皆の視線と山野の言葉に、少し押され気味になると、
「そ、そんなに・・・・変な目で見ないでくれよ。確かに今のままでは使えないよ。でもこの曲で、バカボンで、もう一度振りを直して・・・・。勿論皆が、今考えている事とは全然違うよ」
長岡は皆がイメージCMの全てを、この曲を使うのだと思っている?と察知した。
「違う違う。一分間の内、15秒くらいをこの曲を使い、この曲の前後に別の曲を入れる。CM中、四段階くらいの変化が欲しいと思ったんだ」
と付け加えた。すると、皆も何となく解ったような空気になった。
「なるほどね。初めにバカボンのダンスで、コミカル的に見せて気を引き、笑わせる。次に高度なダンスを見せて、関心を引き納得させ、最後に白雪姫のCMにつなげる。・・・・こんな感じかな、長岡さんのイメージは?」
村上が頷きながら尋ねたことに対して、長岡は腕組みして首を傾げて、笑みを見せた。
「う~ん。自分でも良く分からないが、そんな感じだと思う」と言った。
皆もだいぶ内容を把握したようだ。山野はため息ついて、
「分かったわ。今の村上さんが話したイメージで、踊りの振り付け創ってみるわ。今週中なら間に合うわね」
と諦めたように答えた。
一週間が過ぎた。出来上がったCMビデオは、一分五秒と少し長めに作り、稽古場にテレビとデッキを持ち込んで皆の前に発表された。制作した場所は稽古場だが、コンピュータ処理で山梨県立県民文化ホールと二千人の観衆までもが創り出されている。
天才バカボンのテーマ曲と共に、四人がキャラクターになって登場した。コミカルな動きの中にも、踊りの技術が随所に見られる。長岡みたいな素人が見ても馬鹿らしさが無く、役者のセンスが感じ取れる。十五秒が過ぎたころに一瞬の間がある。また、この間が絶妙でスモークと共にバカボンのキャラクターが消え、曲(ヘブン・イズ・ア・プレイス・オン・アース/ベリンダ・カーライル)と共に、二千人のお客が一斉に歓喜の盛り上がりを見せる。勿論この辺りの早変わりやお客のボルテージはコンピュータ処理である。お客と一体となるドレス姿の聖闘士4は、生き生きとして気持ち良い。この舞台から縦に転換して行き(絶対に出来ないことだが)ハイホーの曲が流れると、セッティングしてある森の小屋から七人の小人と白雪姫が出て来る。あの無邪気な小人たちが、七人、個性ある動きがまた面白い。この場面に三月十九日(土)二時開演。山梨県立県民文化ホール、白雪姫と七人の小人、劇団やまびこ、とテロップが流れて終わる。
一分間は意外と長いようだが、このCMに関してはそんな事ない。完全に見入ってしまう。終わった後の印象も強く、もう一度見たくなる。
そして翌日、場所は変わり山梨放送局内にあるスタジオ撮影の技師室。
長岡と局の技師にCMプロデューサーの三人が、何回もイメージCMを見て検討している。やはり三部構成とお客との一体感は評判が良い。
技師の人は、画面チェックを入れながら、
「素人の作品ながら、コンピュータ処理作業がとても上手いですね。この出演者は、劇団員の方々ですか?」と長岡に尋ねた。
「ええ、そうです。彼女たちはダンスのプロで、聖闘士4というグループとして、いろいろな舞台に立っています」と答えた。
技師室の上に、十四型のテレビモニター数台並び、全て違う角度からの映像が写し出されている。技師の人は、それらすべての画面を、停止させながら特殊なペンでチェックしている。
CMプロデューサーは、思い出したかのように、
「聖闘士4(セイント4)?昔のアイドルですか?」と聞いてきたが、長岡は、ごまかすように話を変えた。
「劇団での撮影では、一つの方向からの映像でしか撮っていないのに、どうしてここのモニターには、撮られていない角度映像が五つも出来るのですか?」
「やはりコンピュータ処理で、動きの分子を電子計算して作られた映像です」と技師の人は言った。
暫くしてCMプロデューサーは、
「それではこの映像で、テレビCM用に作り直して良いですね」
と結論づけ、長岡は承諾した。

続く。


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~今日の一言~

技術は鍛練でしか生まれません。決して才能ではありません。
将棋の終盤も同じです。

児童劇と富士山と青春!(その24)


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ー現実の中にある奇跡ー

二日が過ぎた。
朝、長岡は四階事務所に挨拶しに行くと、津田さんは笑顔を見せて、「体調大丈夫?・・・・今日から仕事出来るの?」と聞いた。
「今日が僕の第一日目です」
津田は頷いた。
「それじゃ、今から甲府市に行ってもらうわ。話は浦ちゃんから聞いたわよ。村上さんや山野さんとも話したけど、やはり今からだとテレビCMくらいしか考えられないわ。その後ぬいぐるみ着て、割引券やパンフ配ったりして波状効果を狙うのはどうかしら?」
「テレビCMの後に、街に出てもう一度宣伝する。・・・・効果ありそうですね。分かりました。テレビ局との話がまとまったら、また電話します」
長岡には、テレビCMに対して一つの案があった。今度の公演ではなく、劇団やまびこ自身を売り込むのである。ぬいぐるみ人形劇の白雪姫では、どんなにCM流しても、効果は薄いと思った。
山梨放送局の受付に行き、劇団のCMスポットの事でお願いすると、一階奥にある喫茶店のようなロビーで待つように言われた。暫くするとネクタイ姿の若い男性が現れ、名刺を差し出した。営業部の鈴木と書いてある。話を進めていく中、長岡はあまり例のない、テレビCMの企画を持ち出した。
CMは基本15秒単位になり、それを四倍の一分にした。児童向けなので、午前九時、十一時、午後四時の時間帯を選んだ。三日間で八十万、ローカルの昼間の時間帯なら妥当な金額だと判断した。早速、津田さんに電話報告した。
テレビ局を出た長岡は、甲府市の商工会に向かった。担当者に山梨放送局とのタイアップが出来上がっている事を話すと、直ぐにぬいぐるみイベントを三月十七日と十八日に、商店街広場で企画することを決めた。春先でのタイミングが良かったのだと思う。
そして二月も後半に入ると、劇団やまびこは全体会議を行い、残り四週間の稽古、作業、CM撮影、イベントなどのスケジュール調整をした。稽古や作業は順調に進んだが、CM撮影となると、ここにいるメンバーでは経験無く、どんな物をイメージCMとして創るのか分からない。とりあえず山野を中心に、ダンス中心の、四人のプロフィール紹介が妥当か?という結論になった。
翌日から手探り状態の中で、イベント用ダンス稽古も始まった。大鏡を正面に山野、向かい合って三人が立ち並ぶ。後方に音響機材、山本が座る。左隣に演出の村上、右は舞台監督の浦部と営業の長岡が見守った。
山野は、「何も考えずに自分の感性で動いてね。山本君、音楽スタート!」と指を振った。
山本がMDをスタートさせると、激しいロック調の音楽が流れ出した。島田、木村、仲田は思い思いの動きを見せる。
山野はダンス講師として、今までジャズダンスが中心だったので、イメージCMとなると、それだけではありふれてしまうと思い、三人の個性や特徴を何とか生かすことは出来ないかと考えた。
まずはロックで力強く踊り、次はディスコ調でスピーディに、サンバの曲ではリズミカルに、次の民謡では?さすがに踊りづらそうである。その後はレゲェ、歌謡曲、ラジオ体操、工事現場の騒音、朝の新宿駅など、次から次へと違った音を流すが、とても踊れるとは思えない。島田は、どんな曲や雑音にも何とか形がある。木村は踊れる曲は踊れるが、意味のない雑音には何もイメージがわかないと言った。仲田は山野が教えたジャズダンス以外は動けない。山野自身も、イメージとなると自信が持てない。得意のジャズダンス以外は思うようにならなかった。
長岡は、山本にMDをストップさせた。
「山野さん、やはり他の劇団がやらないような、やまびこ独自のイメージが欲しい。何とかならないかなあ」
山野は肩で息をし、汗を流し赤く火照った顔で振り返った。少しムッとして、
「観れば分かるでしょう。何を、どうしようかと考える方がおかしいわ。これじゃ何やってんのか分からない」と怪訝な表情をした。
稽古場は一瞬静まり返った。
「CMはこの四人で出演するけれど、名前も欲しいね、四人の。例えば聖闘士4(セイント4)は駄目?」と長岡は、まったく違う話をした。
皆ビックリして長岡を見た。隣にいる浦部が、
「そんな名前使うと、著作権に引っかかるよ」
と忠告するが、長岡は自信を持って、
「そこまで全国的には売れないよ。甲府市内だけでも分からないし、今では無い名前だ。でも、一度聞けば忘れない名前でもある」
「もし、万が一売れたら?」と山野が聞くと、
「売れたら売れたでいいよ。名前変えるし、お金も入るんだから、その時の問題だと思う」
と答えた。村上も同調するように、
「まあ、名前は良いと思うよ聖闘士4で。それより先にイメージCM、いや、聖闘士4の売り方を考える方が大事だよ。時間も無いし、踊り方も大事だがインパクトが欲しいね」
何となく、うやむやに名前が決まってしまった。
浦部は横目で長岡を見て、劇団やまびこと命名したときと同じだと思い、不貞腐れて口を尖らせた。
村上は話を進めて、
「とにかく一分間あるのだから、一人10秒づつ創って、残りの20秒は全員同じ振り付けにしたら?」
一つの考え方であるが、他に特別な発想も無い。

続く。


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運とは?
物事が好転するには、何かしらのキッカケというものがある。
それは、長岡君自身が動かしたようにも思える。
それは何だったんだろうか?

児童劇と富士山と青春!(その23)


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ー皆の気持ち、そして想いー その4

リンリンリンリンと、スピードを出し過ぎるとメーターがけたたましく響く。
もう、甲府市にいる意味は無くなった。中央高速に乗り、雨の中、急いで国分寺に戻った。危ないと思うが、どうでも良かった。自分の存在価値など何もない。車のヒーターが強く唸り、凍った身体を温め、濡れたYシャツ、ベスト、下着、ズボンを乾かす。上着は!?山元幼稚園の事務所か?それもいらない。
長岡は、国分寺の誰もいない自分の部屋に戻った。乾いているが砂汚れのまま、着替える生気もない。目を瞑りじーっと考え、そして机に向かいデスクライトを点けて、津田さんに手紙を書いた。
ー僕自身、もう皆の前に出ることが出来ません。資格もありません。ですから三月十九日と二十日の公演だけは、何とか浦部君を中心に公演させて、後は休団の形をとって下さい。その際に、掛かった費用は後で振り込みますので、請求書を、私の実家に送って下さるようお願い致します。お手数ですが、劇団やまびこを最後まで見守って下さい。ー
という内容の手紙を書いて、封筒に入れた。そしてこれを芸術劇場のポストに入れれば良い。
後は、どこか知らない田舎街にでも行って、少しづつでも親父に借金を返していけば良い。これが今回の結論であり、劇団やまびこの幕引きでもある。心残りは、一度も自分の劇団公演を見れないまま終わることだ。仕方がない。とりあえず手紙をポストにと、芸術劇場に向かった。
芸術劇場の前まで来ると、!?二階稽古場の明かりがついている。もう十時近くになるのに。
階段を上がり二階稽古場の前まで行くと、中から話声が聞こえた。ドアの前で息を殺していると、大きな声で怒鳴りあったり、シクシクと泣き声もする。内容はよく分からない。稽古場にいるはずのない、浦部の声も聞こえる。
「何回も言いますが、厳しいのはいいのだけど、演出の言っている内容が上手く皆に通じないのよ。それにすぐ、罵倒するのが悪いわ。皆稽古だけでなく他にも大変なことが多いのよ。ストレスもたまるわ」
「確かに、女の子ばかりで強い言い方に反発があるのも分かるが、少し知的に考えれば、私の言うことなど簡単なことだ。あまりにもその場その場の、感覚的すぎる。こんな素人ばかりで、ひと月以内に仕上げなければならないのに・・・・もう少し大人になって貰わなければ困る。結果、プロの作品にしなければ意味がない!」
山野が言って村上が反論した。それに島田が加わり、
「私は劇団Sにいたが、村上さんの考えるプロの舞台は、私が見てきたプロの舞台とは大分違うと思う。良い作品(演出)には、どんな舞台でも貴賓の高さを感じる。村上さんにはそれが感じられない!」
「だから私の演出が嫌いなら、辞めればいい・・・・。他の劇団から演出家を呼べばいい。それで終わることなんだ」
長岡の聞く限り、山野たちは村上の演出よりも、人間性に疑問を感じているようだ。
中立の立場にいる浦部は、
「山野さん、今回だけは我慢して下さい。我々劇団やまびこは、芸術さんにお世話になりっぱなしなんだ。それにプロの村上さんに、教わるだけでも大変なことなんですよ」
山野をはじめ、島田、木村、仲田は言葉もない。
長岡はドアの外で聞いていたが、もう皆に会わないと思っていたが、・・・・決意してドアの取っ手をひねった。皆の視線が入り口に集中した。
あまりにもひどい長岡の姿に、稽古場は静まり返った。山野が呟くように、「・・・・長岡さん」と言った。
長岡は無言のまま稽古場の中央まで行くと、掠れた声で、
「皆、お願いだ。何とか舞台だけは、舞台だけは成功させてくれ。喧嘩なんかしないでくれよ」と懇願した。
浦部はハッと気づき、長岡の前で振り返った。
「皆。ここは長岡の気持ち、長岡のために仲良くしよう。こんな泥だらけになりながらも、僕らのために、営業、成功させようと努力しているんだ。頼むよ山野さん」
長岡は何かを思い詰めたように、一点を見つめたまま動かない。腕組をしている山野は、首を振りながら下を向いた。
村上は長岡の姿に、何か途轍もないスケールを感じた。自身の小ささ(繊細な気持ち)を恥じるようにも思えた。大きな動きは、たとえ正しくても小さな物を飲み込む。村上は何回も頷き、
「俺が悪かった。劇団やまびこは凄いよ、皆素晴らしい。ただ、小さな結果だけを求めていた、俺の考え方は貧弱だった」
と長岡の前まで行き、手を差し出した。
「あなただったら大丈夫だ。今回の公演は絶対成功する。皆のために頑張ってくれよ」
と握手を求めた。長岡も快く応じた。すると稽古場の雰囲気は明るくなり、穏やかな声が少しづつ広がった。しかし長岡は、下を向き、
「すまない。俺は、俺は、皆に申し訳ないことをしているんだ。すまない」と肩を震わせ、涙を流す。
「長岡、営業上手く行ってないだろう。でも大丈夫だ。まだひと月ある。今度は皆で手伝うから、営業も一から出直そうよ。全て一からだよ」
浦部は長岡の両腕を強く握り、力強く言うと、周りにいる皆は、ただ合わすように頷いた。
「皆・・・・辛いが、頑張ろう。でも結果とか現実は・・・・うん、夢があるんだ。皆で、皆で、でも俺は・・・・」
「もう言うなよ。皆も分かっている、大丈夫さ」
浦部は、長岡の腕を引いて稽古場から出て行った。

続く。


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八章中五章が終わりました。
たいした量じゃないと思っていましたが、こうしてブログにすると意外と長い。

児童劇と富士山と青春!(その22)


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ー皆の気持ち、そして想い。ー その3

頭を泥水の中につけて、そのまま身じろぎひとつしなかった。
四十分、五十分と経つと、体中泥だらけの上に鼻の中や口の中まで泥水が入り込み、ポタリポタリと、泥と一緒に鼻血が垂れてくるのが分かった。喉の中まで泥が入り込み、吐き出そうにもなかなか出ない。喉の痛みは耐えられない。
事務所の様子は変わらない。いい加減、辞めたいと思うのだが・・・・?体が動かない。そして、フッと気持ちが軽くなった。次の瞬間、真っ暗い空間に、誰もいない。あれ!?浦部。丸っこい元気な姿で踊っている。
「やったね!本当にやれるんだ!俺たちだって出来るんだ!長岡、ほんとうに勇気をありがとう!自信は俺を変えてくれた」と満面の笑みを浮かべている。「長岡さんありがとう。参加出来て嬉しいわ」と後から聞こえる。振り返ると、山野さん?・・・・島田、木村、仲田、そして山本もいる。「このメンバーに出会えて嬉しいわ」「長岡さんアモーレ~」「私のこと絶対に見捨てないでね」「これからも勉強させて下さい」と口々に感謝の気持ちを言われるが、信じられない。やがて長岡を中心に輪が出来ると、津田さんや芸術劇場のみんな、木馬座の人たち。更に甲府市の幼稚園や保育園の子供たち、その親御様や保母さんがどんどん集まり、ますます輪が大きくなると風船みたいに膨張していき、いきなり、「バン!」と破裂してしまった。
ザーザーザザー相変わらず、頭の上から横殴りの強い雨が降り続き、強い風がピュウピュウと唸っている。目をあけると、人がいる。顔を上げると、理事長が立っていた。
同じ頃、国分寺の稽古場では村上のきつい罵倒で、とうとう仲田は声を上げて泣き出してしまった。山野も我慢できず、
「村上さんいい加減にして下さい!あなたの演出は、ぬいぐるみ劇の演出ではありません」
と詰め寄り怒った。島田も山野の隣に立ち、
「なぜ百花ばかり、いつもいつも強く罵らなければならないの。髪が茶色だから?生意気だから?可哀想じゃないの」
と言い、座り込んでいる仲田を抱きしめた。周りの生徒たちは言葉もない。村上は二人の反抗を冷静に受けとめて、話し出した。
「君たちが、私に辞めろと言えばいつでも辞める。私は、ただプロの作品を作りたいだけなんだ。別に個人攻撃している訳ではない。ハッキリ言うが、私は、仲田君みたいな素人で常識の知らない子供は初めてだ。・・・・稽古を中断する」
そう言うと、稽古場から出て行った。
残された、山野以下生徒たちは沈み込み、静かな稽古場は仲田のすすり泣く声だけが小さく響いた。
山野は、正面MD前に座る山本に、
「山本君、浦ちゃんに電話して、来てくれるように言ってくれる」
と頼んだ。山本は頷いて、電話を掛けに四階へ行った。
山野は、皆を中央に集めた。
「皆も、演出には不満が多いと思います。どうすれば良いのか、村上さんを交えて、納得いくまで話し合いたいと思います。・・・・良いですね」
皆の頷く姿を見て、山野は五階にある演出部に村上を呼びに行った。
仲田は泣きながら、
「ごめんね、美月さん。あたしが、あたしが馬鹿だから、だめだからいけないのよ。何もできないから、できないから怒られるの。あたしは演劇したらいけないのよ。馬鹿は芝居したらいけないの。あたしのために、あたしのために、みんなに迷惑かけているの。あたし辞めるわ、できないもの」
木村は仲田の涙を拭いてあげた。そして頭を撫でながら強く手を握りしめた。
「何言ってるの、何も迷惑じゃない。仲間じゃないの。百花が辞めるなら私も辞めるわ」
島田も二人の後に回り、仲田を優しく労わるように抱いて、
「そうよ。百花が辞めるなら私も辞めるわ。・・・・皆も同じ気持ちよ。だからそんなこと言わないで、もう一度頑張ろう」と続けた。
仲田は、木村の握る手を強く握り返した。そして首を縦に振り、また大きな声で泣き出してしまった。
一方、山元幼稚園の園庭では、理事長が雨の降りしきる中、握手を求めてきた。
長岡は、やっとのおもいで立ち上がり、両手で理事長の右手を握りしめた。そして頭を下げて泣き出した。
理事長はずぶ濡れの中、震える声で、
「君の根性は認める。ただ、もう決まった事なんだよ。今回は終わったんだよ、来年なら何とかしてあげてもいい・・・・」
「僕は、僕は駄目なんです。僕は、ここを動けないんです。・・・・でも、理事長の言葉で・・・・決心、できました。」と声が小さくなり、続けて、「現実を、現実を見ました。すみませんでした。ご迷惑をお掛けしました。・・・・これが、これが現実なんですね」
長岡は理事長の握る右手から、両手をスッーと離して、静かに園庭から出て行った。

続く。


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~今日の一言~

夏なのに(秋だけど)二月の話で違和感もありそうな?

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Author:長澤席主
他人を思いやれてこそ自立
傲慢で配慮がないのは孤立

名言カレンダー10月号より

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